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読書【1】


book-a 【水青の読んだ本たち】book-a


★オー!ファーザー ★伊坂光太郎★
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みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、6人家族で大変なんだ。

そんなの珍しくない?いや、そうじゃないんだ、父親が四人もいるんだよ。

しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、

ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて─。

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父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、

ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。

個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。

知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。

多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、

思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。

伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説!!

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母親1人に父親4人(@_@;) びっくり仰天の環境の中で育った由紀夫は、

ごく普通の高校生だった。しかし、好むと好まざるとに関わらず、彼の周辺では

おかしな事件が起きる・・やがてその事件は大きな渦となり、

由紀夫を襲うことになるのだが・・・

読んでいてワクワクした(‘-‘*)(,_,*)(‘-‘*)(,_,*)

父親が4人という異常 ?(゚_。)?(。_゚)?な状況・・・

それでも何だか、いいなぁ(^^♪と思ってしまう・・・

4人の父親は、それぞれ愛情表現は違うけれど、由紀夫を心の底から愛している(‘-‘*)

息子と父親たちの間には、絶対的な信頼関係がある。だからこそ様々な

おかしな事件が起こっても、由紀夫は安心して自分の思いどおりに行動できるのだと思う。

由紀夫が巻き込まれた事件に対する父親たちの行動には、おもわず拍手(*^0゚)v 

その光景が目に浮かぶ( ゚ー゚)( 。_。) ラストまで、楽しみながら読み終えた(^^)/

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映画化されていたので、読書後早速、観た(‘-‘*)(,_,*)

小説を読んでいた時の様にワクワクし、クスクス笑いながら楽しく観終えた(^^♪







★64(ロクヨン)★横山 秀夫★
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昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。

広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!!

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警察職員二十六万人、それぞれに持ち場がある。刑事など一握り。

大半は光の当たらない縁の下の仕事。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。

人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさなければ、

こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。

D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。

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650ページにも及ぶずっしりとしたボリュームの小説・・長い(OoO;)

組織と個人。警察とマスコミ。家族の問題。過去の因縁。

この小説を読み終えるのに随分と時間を費やした(~_~;)

題名の64(ロクヨン)とは何だろうと思いながら読み始めた・・

昭和最後の年である昭和64年に起きた翔子ちゃん誘拐殺人事件。

その呪縛にとらわれているD県警を舞台に物語は進む・・

全編に渡り緊張感が張り詰め、広報官三上の息遣い、叫びが聞こえてくるかのよう・・

ストーリーが進んでいく中で、関係ないと思っていた点と点が結びついて、

線になっていく瞬間や、最後に訪れる予想外の展開・・(‘-‘*)(,_,*)

警察官である限りどんな人でも全員、警察官としての誇りを持ち働く姿を描いている。

結局、探していた娘のあゆみは解決されてないのだが・・

どこかであゆみの居場所たる場所で生きているという妻の台詞に

納得はしたけれど・・小説としては完結してないように思えた(._.?)

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NHKでTVドラマ化された「64ロクヨン」を観終えた。

小説を読み終えてから少し時間がたっていたけれど、ドラマも息詰まるような迫力感があり、

小説の雰囲気が出ていたし映像にすると、こうなるんだぁ~( ゚ー゚)( 。_。)

などと思いながら、ハラハラドキドキ感を持って最終回まで観終えた(2015.5)








★流星ワゴン★重松 清★
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主人公の永田一雄38歳の前に、1台のワゴン車が止まったことからこの物語は始まる。

ワゴン車には橋本義明・健太親子が乗っていて、

彼らはなぜか永田の抱えている問題をよく知っていた。

永田の家庭は崩壊寸前。妻の美代子はテレクラで男と不倫を重ね、

息子の広樹は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。

永田自身も会社からリストラされ、小遣いほしさに、

ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。

「死にたい」と漠然と考えていたとき、永田は橋本親子に出会ったのだ。

橋本は自分たちが5年前に交通事故死した死者だと告げると

「たいせつな場所」へ連れて行くと言った・・

時空を超えてワゴンがめぐる(OoO;)まるでタイムマシーンのように・・

そして、自分と同い歳の父親に出逢った・・

苦しみながらも毅然と家族の問題解決に体当たりしていく ・・

過去にさかのぼるたびに、美代子や広樹が躓いてしまったきっかけを知ることになる。

何とかしなければと思いながらも、2人にうまく救いの手を差し伸べられない永田

人生の岐路になった場所への旅・・やり直しは、叶えられるのか ?(゚_。)?(。_゚)?

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

「流星ワゴン」の小説(Kindle)を読み終わらないうちにTVドラマが最終回を

迎えてしまったので,早速、ダビングしておいたドラマをまとめて観した^_^;

設定が微妙に違ったりして、想像していた場面とは(*゚・゚)ンッ?と思う個所もあったけれど、

考えさせられる部分も沢山あり(-“-)小説もドラマもそれぞれに面白かった(‘-‘*)(,_,*)








★だから荒野★桐野夏生★
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 もう二度と会うことはないでしょう。

46歳の誕生日。身勝手な夫や息子たちと決別し、主婦・朋美は1200キロの旅路へ・・

「家族」という荒野を生きる孤独と希望を描いた作品。

傲慢な夫や息子たちに軽んじられながら、家庭をささえてきた主婦・朋美は46歳の誕生日、

ついに反旗をひるがえす。衝動にかられ夫自慢の愛車で家出・・

「初恋の男が長崎にいるらしい」という理由で、長崎に向かって高速道を走り始めるのだった。

奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に、

朋美は自由を謳歌するが・・冒険の果てに、主婦・朋美が下した「決断」とは?

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

この小説もNHKでTVドラマ化された(^^)/

今回も矢張り(~_~;)読み終わらないうちに早くもドラマは最終回(・。・;

しかも、強風と張り付いた雪のせいでBSアンテナの調子が悪かったらしく、

最終回だけがダビングされていなかった(ノ_・。) 

最悪(。>0<。) 気になって・・気になって・・オンデマンドで観た(‘-‘*)(,_,*)

小説よりドラマの方が面白かったかも(*゚・゚)?

山積みの小説の中から今度はどの作品を読もうかしら(._.?)









★毒 POISON ポイズン★赤川次郎★
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わずか一滴で致死量に達ししかも、体内に入って24時間後に効き目があらわれ検出不可能。

という完全犯罪を約束する毒の小瓶・・

愛人をうとましく思う週刊誌記者から刑事、女性タレント、主相暗殺を企てる過激派へと

“毒“は人々の手を転々とする。

人々の奥底に潜む殺意を横糸に軽妙な恋のかけひきを縦糸に絡ませたオムニバスミステリー

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赤川次郎の「毒」は以前読んだことがあり、TVドラマ化されると知りドラマを観る前に再読した(~_~;)

飲んだら24時間以内に心臓発作のような症状で死に至り、体内から毒は検出されない。

そんな毒を大学の教授が手に入れた所から、物語は始まる・・

そんな毒があったら人を殺すのだろうか?

それぞれの思惑通りに殺したい人を殺すのだが、思いがけない災難が自分にふりかかったり

思いがけない人たちを巻込んだりと、ハラハラドキドキする( ゚ー゚)( 。_。)

自分だったらどうするのだろう ?(゚_。)?(。_゚)?そんなことを考えながら読み終えた。

ドラマは小説とは違い松井が面白く描かれていて新鮮でなかなか面白かった!(^^)! (‘-‘*)(,_,*)

単なる短編サスペンスドラマの連作ではなく、人間は所詮「悪」だと主張する松井と

「善」だと主張する女刑事との一連の闘争劇が繰り広げられ、

思いもしないラストシーンが待っていた(*_*;








★君の望む死に方★石持浅海★
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私は君に殺されることにしたよ、しかも殺人犯にはしない・・・

死を告知された男が選んだ自らの最期。

周到な計画は、一人の女性の出現によって齟齬(そご)をきたしはじめた・・

膵臓ガンで余命6ヶ月・・〈生きているうちにしか出来ないことは何か〉

死を告知されたソル電機の創業社長日向貞則(ひなたさだのり)は

社員の梶間晴征に、自分を殺させる最期を選んだ。彼には自分を殺す動機がある。

殺人を遂行させた後、殺人犯とさせない形で・・

幹部候補を対象にした、保養所での“お見合い研修”に梶間以下、4人の若手社員を招集。

日向の思惑通り、舞台と仕掛けは調(ととの)った。

あとは、梶間が動いてくれるのを待つだけだった・・

<著者のことば>推理小説とは、事件発生と解決を描いた読み物です。

その事件が「起きるまで」を丁寧(ていねい)に書こうと思いました。

実際に書いてみると被害者も、犯人も、探偵も、

みんなそれぞれに努力していることがよくわかりました。

あなたは、誰に共感してくださるでしょうか?

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ある優良中小企業会社社長が末期ガンと診断される。彼は死ぬ前に遣り残したことがある。

彼に恨みを持つ男の復讐を遂げさせること、 つまり、完全犯罪で自分を殺させること、

殺す男と殺される男・・

会社の保養所における小さな研修会。 限られた人間だけの集まりが最後のチャンス!!

お互いが、完全犯罪のための準備をはじめる。

しかしそこには驚くべき観察眼と推理力、洞察力を持つ女性がいた。

彼女により、 次々と完全犯罪の準備が壊されていく・・!;゚ε゚!

さまざまな思惑が交錯するなか、 研修会は進んでいく(o*。_。)o

状況設定はおもしろいと思うけれど お互いの動機に説得力がないかも(〃゜ - ゜)?

探偵役の優佳が鋭すぎるのでは...?^^);・・)?゚◇゚)? 

読後、wowowでドラマ化された「君の望む死に方」を観た(〃σ_σ〃)

私的にはドラマの方が面白く感じた(=^_^=)








★扉は閉ざされたまま★石持浅海★
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密室殺人、完了完璧に騙せたはずだったただひとりの女性をのぞいては・・

緊迫した攻防をシャープに描く“同窓会”ミステリー

照明は、点けたままでいいのだろうか?


暗くなっていく時間帯に、入浴時に部屋の照明を消すだろうか。

消さない、というのが伏見の結論だった。


照明のスイッチには手を触れずに、再びドアノブを握った。

ゆっくりと引いた。どん、と音がしてドアが閉まる。・・よし。伏見は一人うなずいた・・・

久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城(せいじょう)の高級ペンションに

七人の旧友が集まった。〈あそこなら完璧な密室をつくることができる・・〉

当日、伏見亮輔(ふしみりょうすけ)は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、

外部からは入室できないよう現場を閉ざした。

何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。

自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた・・

しかし、参加者のひとり碓氷優佳(うすいゆか)だけは疑問を抱く。

緻密な偽装工作の齟齬(そご)をひとつひとつ解いていく優佳。

開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。

=著者のことば=

「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。

「そうではない」話を書こうと思いました。閉ざされた扉を前にして、

探偵と犯人が静かな戦いを繰り広げる。

この本に書かれているのは、そんな物語です。

対決の立会人はわずかに四人。あなたが、五人目です。

゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。+☆+。・゜・。

主人公は犯人である伏見。

彼が新山を事故に見せかけて殺害したことも密室を作ったことも読者は知っている

時間を稼ごう、という心情も伝わってくる(≡・ x ・;≡)

しかし、どうして時間を稼ごうとしているのか(*∂_∂)? 新山を殺そうと思った理由は?(゜_。)?

タイトルどうり、ずっと新山の部屋の「扉は閉ざされたまま」・・・

伏見と登場人物は、常に新山の部屋の外にいて、そこからわかる状況だけで推理が進められていく・・

そう簡単に扉が開けられず、また、開けさせないようにする伏見の仕掛け・・が面白いと思った(o*。_。)o

優佳の推理力は?とドキドキ感を味わいながらラストシーンを想像しながら読んでいた・・・

゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚

ドラマが放映されると知り、直ぐに原作を購入し、読み終えてからドラマを観た。

いつも、観る前に原作を読むのが私の癖???r(・x・。)???

原作の方が面白い場合もあるしドラマの方が面白い場合もある(o*。_。)o

今回は設定が変わっていたけれどドラマの方が

説得力があった気がする。(゜д゜)(。_。)(゜д゜)(。_。)








★下町ロケット★池井戸 潤★
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第145回(平成23年度上半期) 直木賞受賞。

その特許がなければロケットは飛ばない・・

大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業対大企業の熱い戦い!!

かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って

研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、

佃製作所を経営していた。下請けいじめ、資金繰り難・・

ご多分に洩れず中小企業の悲哀を味わいつつも、

日々奮闘している佃のもとに、ある日一通の訴状が届く。

相手は、容赦無い法廷戦略を駆使し、ライバル企業を叩き潰すことで知られるナカシマ工業だ。

否応なく法廷闘争に巻き込まれる佃製作所は、社会的信用を失い、会社存亡に危機に立たされる。

そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、日本を代表する大企業、

帝国重工に大きな衝撃を与えていた・・会社は小さくても技術は負けない・・

モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の息詰まるガチンコ勝負!!

さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、

佃が見出したものは・・!?夢と現実。社員と家族。

かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある!!

*:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆

池井戸 潤さんの小説は初めて読んだのだけれど、とても感動した(o*。_。)o

以前にWOWOWで放送されたドラマ「空飛ぶタイヤ」を見て感動し、

彼の小説を読んでみたかったので早速、評判の「下町ロケット」を読んだ(゚д゚)(。_。)

この小説は仕事に、人生に、希望を失っている人に勇気と希望を与えてくれると思う(゚д゚)(。_。)

ロケットの打ち上げに失敗して職を追われたロケット開発技術者が、

実家の機械製作の中小企業を継ぎ、自社の燃料バルブの技術で再び ロケットの打ち上げに

挑戦するというストーリは技術とは何か、開発とは何か、そしてそれに携わる人の心とは何か。

科学技術に疎遠な人にも「なるほど(-.-)そうなのネ(o*。_。)o」と分かりやすく説得力がある。

ラストの種子島のロケット打ち上げの場面で、一人娘が発する一言に、感動し

涙・・なみだ・・(;O;)だった・・(/_;)

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読書後、8月にWOWOWでドラマ化された「下町ロケット」5話をダビングしていたのを一気に

観終え、また、また、感動してしまい、

(T_T)涙・・なみだ(/_;)・・だった(o*。_。)o

ドラマもとても良く出来ていて、映像で見るとまた違った思いがこみ上げて来た(:_;)








★世界中の中心で、愛をさけぶ★片山恭一★
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十数年前・・高校時代・・恋人の死・・

好きな人を亡くすことは、なぜ辛いのだろうか・・・

落葉の匂いのするファーストキスではじまり

死を予感させる無菌状態の中でのキスで終わる、

「喪失感」から始まる魂の彷徨の物語。

V☆V━━━V☆V━━━V☆V━━━V☆V━━━V☆V

感動などしなかった、涙など出なかった、時間の無駄だった

とか、このベストセラーを読んでの感想は様々だけれど、私はそうは思わなかった・・・

読んでいて心がジ~ンとしたし、美しい情景も浮かんできた・・・

ちょっと頭がよくて、物分りの良い少年の大好きな彼女が白血病で死んでしまうという

悲しくせつないストーリーは高校生のピュアな愛が

心に優しく響いてきて印象に残る小説だった・・・








★満月の夜、モビイ・ディックが★片山恭一★
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“世界の中心で愛をさけぶ”を読んだ後に読んでみた・・・

「大学生の主人公・鯉沼、恋人・香澄、謎の友人・タケルの3人を軸に、

“自分の好きになった相手が、とりわけ抱えている闇が深く、

果てしない場合には愛し続けることができるだろうか”を

テーマに展開する青春恋愛小説・・・」

まるで霧に包まれたようなストーリーのような気がする・・

理解できない部分が多いというか・・なんとなくスッキリしなく、

なんだかぼやけた印象だった(何を言いたいのかな・o・?)

全体的な雰囲気などは悪くないとは思ったし、

愛について少し考えさせられた部分はあるけれど

少し物足りなかったような気がする・・・

クラシックや、つりの用語が多く私にはわかりにくかったけれど

マニアの人にはもっと理解出来るのかな?(゜_。)?

“世界の中心・・・”の方が良いと思った・・・








★半落ち★横山秀夫★
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「人間50年」・・・・・

病苦の妻を嘱託扼殺!実直な警察官は、死を覚悟していた。

自首!証拠充分!全面的に容疑を認めている・・

だが、被疑者は頑なに何かを隠している

犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態・・

男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか?(゜_。)?

容疑者に関わった6人、6章構成でまとめられている「半落ち」は

『【志木和正(しきかずまさ)の章】刑事

【佐瀬銛男(させもりお)の章】検事

【中尾洋平(なかおようへい)の章】新聞記者

【植村学(うえむらまなぶ)の章】弁護士

【藤林圭吾(ふじばやしけいご)の章】裁判官

【古賀誠司(こがせいじ)の章】刑務官』

賛否両論に分かれているけれど

私には結構、面白かった♪

2日間の空白とは何?

“梶聡一郎”この男の真実を知りたいという男たちがその真実に迫ろうとする・・・・

それぞれが背負っている人生に絡ませながら梶聡一郎が語られていく

そして、最後の最後に、2日間の謎が明かされるのだが

彼に関わる男たち6人の困惑と苦悩と葛藤・・・

それぞれの性格描写というか職業の実像が、分かりやすいし

真実を追究していくストーリー展開も面白く、読み応えは十分♪

警察官の男は妻を殺した・・・(なぜ殺したのか)

それは処罰されるべき罪だが、自殺をためらい、なぜ彼は死ななかったのか・・・

殺害から自首までの2日間、彼はどこで何をしていたのか・・・

命をかけてまで彼が守ろうとするものは何なのか?

そして、徐々に真相は明らかになっていく・・

生き続けなければならないやさしさ・・男の魂はどこまでも清廉だった・・・

謎が解けたラストシーンは涙・・( i_i)・・涙・・(;ロ;)・・(>_<)・゜゜・。

後味の良い感動作 だった(*’-’*)








★ため息の時間★連城三紀彦★
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僕とセンセイの奥さんの衝撃の“愛のかたち”編み目の表裏のような、嘘と真実。

からみあうかけひき・・・新しい恋愛小説?(゜_。)?

フィクションなのに、ノンフイクションのような不思議なストーリー展開をしていく・・・

“僕”が誰なのか(・o・?“センセイ”が誰なのか( ・・)?

散りばめられた嘘はどの部分なのか?(゜_。)?

激しくも悲しい恋愛小説?それともミステリー小説?

読者を混乱させながら話は「僕」の思うままに進行していく・・・

エッ?そうなの・・・んっ?違うの・・(。-_-。)

翻弄されながら読み終えた・・・繊細で印象的な文章に惹きつけられた。








★恋 文★連 城 三 紀 彦★
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“マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、

夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。

結婚10年目にして夫、将一に家出された歳上でしっかり者の妻、郷子の戸惑い。

しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…”

TVドラマを観て気になって読んでみた・・・

映像の世界ではどんな風に描かれていくのだろう・・ますます気になってしまった(o*。_。)o









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